新・狐尾幻想樹海紀行 その13

狐野郎の妄想のすべてが明らかになるかも知れない第一弾(何

ここからはしばらく攻略要素とかほとんどありません。
としてあるキャラがディスられ始めます。注意されたし。


君はこの先を(ry















「新たな力を身につける?」
「うん」

真剣な表情のつぐみを前に、ローザの出した昼下がりのコーディアルを楽しみながらキバガミはオウム返しに聞き返す。

「私…今のままじゃ、ダメなんだ。
それに、もう少しで何か、新しい力のきっかけが得られそうな気がするの」
「気持ちはわからぬでもないが…お主も、ある程度完成された力を持っているではないか。
確かに、お主は元々攻撃魔法の方が得意だ。
癒しの技術も見よう見まねながらよくやっていると思うが…」

キバガミは、当初自分の持つ医療技術を教えてくれと、そう言いに来たのだと思っていた。
しかし、つぐみはそれを察したのか、ふるふると首を振る。

「違うの。
リッキィにも話をしたんだけど…私、本格的にこの技術を身につけてみようと思うの」


キバガミは、つぐみが差し出した物に眼を丸くする。
それは…かつてフレドリカが使い、現在はつぐみの冒険の初期から、その新たな力となっていた一挺の迅雷銃。

「リッキィには話はしたの。
けど、リッキィは少し、独自にモリビト達の事を調べるって言って…基本的なところは、昨日全部教えてもらったの。
それを実践する時間が欲しいの」

その真剣な表情に、キバガミは眦をじっと閉じ、腕を組んで黙していたが…やがて、得心いったように眼を見開いて頷く。

「拙者も、丁度戦い方を変えてみようと思っていたところだ。
守りにはそれほど自身はないが…そう言うことならば拙者のやることにも付き合ってもらうぞ?」
「うん!」

満面の笑みで答えるつぐみの頭を、キバガミはそっと撫でる。
ほどなくして、ふたりはローザに行き先を告げ、ギルドハウスを後にした。



-新・狐尾幻想樹海紀行-
その13 「トリカゴの雷鳥は枯れた森にはばたく」



輝夜「ドーモミナサン、テルヨフです(キリッ
藍「その挨拶もどうかと思うなあ。
 さて、ここからは通常戦闘BGMも変わり、いよいよ後半戦って感じだな」
輝夜「そうね。
  第四階層・枯レ森は特にこれといった特徴がないというか…むしろ逆にあり過ぎて何処から触れたものかって感じね
藍「お前は何を言っているんだ」
輝夜「言葉通りの意味よ。
  まあ、実はリメイク前の無印とは、実は樹海B1F以外総てのマップが新規に書き下ろされてるんだけど」
藍「おいなんか重要そうな事を今更触れるなよ…」
輝夜「兎に角何処も彼処もひとクセふたクセある面倒なマップばかりよ。
  今回は無駄話をはさみながら、第四層の解説になるかしらね」
藍「相変わらずメタいなあ」

輝夜「先ずB16F。
  マップ最右端の扉から回れる外観の細い道は基本的に流砂で一方通行、6か所ある扉の何処から入っても流砂でワケ解らない所に流されるわ。というかどの扉の先は即流砂よ。
  正解のルートは、左から3番目、樹海地軸から見てすぐ左隣の扉からD5上の流砂→C5中央の上へ向いている流砂に乗るルートがまず一つ」
藍「一つって…別の道があるのか」
輝夜「外観を回る道中、A7の辺りから入る方が手っとり早いわよ。FOE倒せばだけど
藍「あ、さいですか。
 ここより下の階のマップでも、ショートカットになりそうな場所とかわりとFOEが陣取ってたりするけど」
輝夜「ここのFOEメデューサツリーは、普段は樹のオブジェクトに擬態してるんだけど、真横を通りかかると反応して正体を現すわ。
  ただ、こいつは固定型で動かないんだけど…」
藍「じゃあ別にそこから通り抜けても行けるんじゃないのか?」
輝夜「ところが、一度正体を見せた状態になると、横を通りかかった瞬間に襲いかかってくるの。
  HPは3600程度、一応炎弱点でなおかつ条件ドロップの関係で毒も通りやすいから到達レベルでも相手できない事はないんだけど…」
藍「だけど?」
輝夜「メデューサの名に相応しい面倒な単体石化攻撃と、一列を薙ぎ払う斬属性攻撃「沈黙の爪」の火力が結構あってね。
  大体160前後のダメージで前衛は壊滅するわ、頭も封じられるわで
藍「うわあ…」
輝夜「だけど、特に沈黙の爪は早めに高レベルの物をグリモアで押さえておくと便利よ。
  第四階層の雑魚は斬属性がよく通るし、火炎ネズミの灼熱前歯、ゴールドホーンのコロシッブオーラのように頭技の厄介なスキルを使ってくる連中が多いの。威力は控えめだけど発動速度補正があって、頭封じ付与率も高い良スキルよ」

輝夜「まあ手段やルートに関わらず、最奥のB5左下隅に抜け道っぽいのが見つかるんだけど、ここである重要なアイテムが必要になるわ。
  第三階層でコロトラングルに勝った後、シララが落としていった「謎の石板」は執政院に収められるんだけど、これをもらってきて使うことで先に進めるようになるの。
  ただし、その対価として最後のミッション「モリビトせん滅作戦」を受領しなきゃならないけど」
藍「何ともありがちなRPGっぽい展開になってきたなあ。
 って、最後のミッションだって? 世界樹って第五階層まであるのに第四階層で最後なの?」
輝夜「正確には隠しダンジョンである第六階層もあるけど、エンディングまでは第五階層もあるわよ。
  SQ2以降では例外もあるけど、第五階層攻略の時に最後のミッションが発令されるのが通例ね。無印とこれは違うの。ストーリー部分に深く関わってくるからここでは説明は省くけど」
藍「そういうものなのか。
 しかし、せん滅作戦とは穏やかじゃないな。
 ストーリー(笑)では、執政院のオレルスはモリビトとの対話を望むようなフシがあったが…」
輝夜「これね。
  実は無印では、多くのプレイヤーがシララに感情移入しまくり過ぎて、モリビトとの和解ルートってないんかい!!みたいな要望が関係各所で叫ばれていたのよ
  新でも結局はモリビトとの和解ってできないんだけど…」
藍「えっそれぶっちゃけていいの?」
輝夜「無印の流れがほぼそのままのクラシックルートと、新の看板ルートであるストーリールートでは、微妙にその結末が異なるの。
  結局モリビトとの戦いは避けられないんだけど、第四階層ボス攻略の頃にまたその辺りは詳しく説明するわ。
  ストーリーでは、無印終了時点でもいま一つ明らかにならなかったヴィズルの事も、ある程度は補完される内容になってるの」
藍「成程…そこまで含めての「新」ってことなのか」
輝夜「ストーリーパートのオレルスさんは結構見せ場あって格好いいのよ。
  狐野郎は発売前のアナウンスでこの人の配役を子安だと思ってたらしいけど、実際はテニプリの橘桔平とかを演じた川原慶久さんね。
  あれ、キャスト決まったらいきなり子安の名前なくなってて困惑した人も多いでしょうねえ」
藍「まあその辺はどうでもいい話だよなあ」









~枯レ森 B16F~


銃弾が身体をかすめ、猛り狂った金毛の鹿がつぐみめがけて突っ込んでくる。
しかし彼女は紙一重でそれを回避し、さらに距離を取ろうと後方へ飛ぶ。
そこにはさらに、3匹の火炎ネズミが歯を打ち鳴らしていた。

つぐみが立ち止まると、火を吹くネズミの前歯と鋭い角を構える鹿が一斉に襲いかかってきた!

しかし、つぐみは鮮やかに円を描く動きで、それぞれの急所を的確に撃ち抜いていく。
それはまるで、死を呼ぶダンスのように。


動きを止めた彼女の背後に、もう一体別の鹿が姿を現し、それを標的と定めて動き出そうとしたその瞬間…その首がゆっくりと大地へ落ち、バランスを喪ったその胴体は駆けだした慣性のまま衝突して無様に崩れ、そのまま動かなくなった。

「…凄いね。何時止めを刺したんだか分らなかった」
「動かなければ死ぬこともなかったろう。
だが、まだ何か足りぬ。あと一息で見出せそうなのだが」

キバガミは溜息を吐く。

「ねえ、キバガミさん。
キバガミさんは、どうしてそんなに強くなりたいの?」

どちらかが言いだしたわけでもなく、ふたりはその場に腰掛け、つぐみはキバガミに問いかける。

「拙者か。
そうだな、どう言えば良いのだろうな」
キバガミさんは、霊峰で無茶な事をしてた時…自分の事を見失っちゃった諏訪子さんのために強くなるんだって言ってたよね。
…でも、その後も…その前からも、ずっと自分を鍛え続けてる

「そういうお主はどうなのだ?
お主は、母君と違いこれまで大きな異変の際でもほとんど姿を見た事がない…そう、魔理沙殿が言っていた。
初めは、戦い争うことから遠ざかっているのかとも思ったが、実際に旅を共にして、そうではない何かを感じた。
…つぐみ、本当はお主、この先に何が待ち受けているのか…知っておるのではないのか?」

つぐみは僅かに眼を伏せる。

「……そうだね。
隠しても無駄なことだと思う…本当は、お母さんたちが「幻想の狭間」を見つけてる事、知ってるんだ。
でも、私がそこを目指してるのは本当」
「どういうことだ?」
私…本当は今、幻想郷で何が起きているか知っているの。
その所為で、お母さんがエトリアに来ざるを得なくなった理由も。
そして、きっと…お母さんは自分の命をここで捨てようとしてる









輝夜「B17Fは基本的に一方通行の抜け道で繋がれたフロアを進んでいくことになるわ。
  進路上の面倒くさい所にメデューサツリーが大量に配置されまくってるから、うまくかわして進まないといけないわ。
  しかもこのフロアから登場するヒュージモアのしびれるキックがもう本気で痛いのなんの
藍「随分ふざけた名前の技だけど…ヤシの実アタックの例もあるからどうせそれもロクでもないんだろう」
輝夜「ご名察。
  近接拡散壊攻撃で威力も結構高くて、挙句麻痺の追加効果のおまけつきよ。
  似たようなケルヌンさんのハリケーンパンチほどたわけてないけど、それが手に入らないようならこれの高レベル取っておくだけでも終盤まで通用するわ。
  かなり先のネタばらしになるけど、第六階層には壊と雷以外の攻撃が一切通らないふざけたカニが居やがるからね」
藍「まあ、こっちで喰らって痛い攻撃はグリモア化すると意外とどころじゃなく役に立つものが多いみたいだしなあ」
輝夜「範囲斬属性の刃のヒレを使うスナトビデメキンもいるけど…まあこっちは、沈黙の爪があるとちょっとかすんじゃうわね。もっとも爪よりも威力補正は大きいんだけど。
  で、B18Fへの階段のところまで抜けてくるとシララとのイベントが発生して、選択肢を投げてくるけど…勿論ゲームシナリオにはまったく影響しないただの会話でしかないわ。選択肢でシナリオが変わるのはSQ3だけね、今のところ」








♪BGM 「たったひとつの願い」/伊藤賢治♪


「何故…そう言える?」
「そうするだけの理由があるんだ。
異変の所為で…紫さんが力を失くしちゃったの。
紫さんの力が無くなってしまえば…今、幻想界(私達の世界)と幻想郷を一つにすることがうまく行かなくなって…きっと大変なことになるって、言ってたの。
…その為に…紫さんの力を取り戻す為に、「幻想の狭間」に満ちた魔力を、手に入れなきゃならないんだって


つぐみの瞳から涙がこぼれ出す。

「でもお母さんだって、もうほとんど力を喪っているの。
正確にいえば、異変の影響で魔装が使えなくなって…そこに、力を総てもって行かれちゃったの。
魔力場にたどり着けても、それを紫さんの所まで届ける力なんてない。
…自分の生命力を総て、紫さんからコピーして持ってる境界操作の力に換えて、魔力を紫さんの所に送って…死ぬつもりなんだよ」
「なんだと…!
では、お主はそれを止めさせるつもりなのか!?」
「それもあるけど…危険だけど、もうひとつ紫さんの力を取り戻す方法があるの。
それは、私の能力でしかできないことだから」

つぐみはひとつのブローチを懐から取り出す。
薄紅色の花をあしらった、派手さのない可愛らしいその品には、途轍もない魔力を秘めているだろう事がキバガミにも解った。

「これは…」
「私の魔装、籠目鳥の仮の姿。
この力を最大解放することで、さとりさんを能力の制限から解き放てば、さとりさんの境界操作で「狭間」の魔力を紫さんに送ることができる。
でも、私も今はこの力を使えないの。
魔装を使えなくなったのは…私もだから」
「…だからか。
お主もこの旅路で、力を取り戻そうと…新たな力を得ようとしているのか。
大切なものを守るために


つぐみは頷いた。








輝夜「そのB18Fからモブ雑魚、FOEにもモリビトが出始めるわ。
  B18Fはだだっ広いフロアの左下隅に、先の方への階段へ続く抜け道があるわ。
  抜け道入ってすぐ正面の扉前にFOEが陣取ってるから、言うなれば中ボスね」
藍「逆を言えば、そいつくらい倒せなきゃ先には進めないし、突破できればそいつは以降もどうになならんこともない、と」
輝夜「そこに配置されてるFOEは倒せばもう復活しないんだけど、一応こいつも希少化はするわよ?
  最初にたどり着いた時見事にキラキラしてやがって、こりゃアカンwwwとかいって出直したくらいだから」
藍「えっ、じゃあなんだかんだで色々ふざけてるのかそいつ」
輝夜「中ボスポジのFOEはフォレストデモン、魔法使いタイプのモリビトなんだけど、同じフロアから出現し始めるグリンドルイドの全体攻撃炎の渦と、グリンヴァルドの貫通攻撃雷の矢、そしてこいつの固有技である単体即死攻撃死の眼光を使って来るわね。
  死の眼光の成功率はあまり高くないけど、炎の渦を連打されてるだけでも普通にhageるわね。勿論ドルイドより威力は高いからやり合うなら耐熱ミストか高レベルのファイアガードがあるといいわ」
藍「矢と眼光は?」
輝夜「連打されたら諦める(迫真
藍「それじゃ何の解決にもなってないだろが」
輝夜「もっとも眼光はHPが減って来てから使う程度だし、そんなに使用率も高くないわ。
  みたら畳みかける感じでいいと思うの。
  あと、乱数によってやたら炎の渦連打してくる時は、グリモア狙いのチャンスね。レベル10で大爆炎の術式レベル5よりTPも安くて威力も高いから、比較的手軽に撃てる全体攻撃として十分最後まで通用するわよ」
藍「そして雷の矢はスルーなんですね解ります」








「…なれば、拙者も明かさねばなるまい。
だが…理由など拙者にはほとんどないのだ。
ただ、自分自身の高みの限界が何処にあるのか、それを知りたかった。
それだけだった」
「だった…?」
「穣子殿や魔理沙殿に出会い…拙者も、誰か大切なもののために力を磨き、それを護りたいと思うようになった。
だが…拙者にはまだ、護るべき者が見いだせぬ。
それでも、何時かで会うであろう、拙者が全てをかけて守りたい者の為に…その時までに、可能な限り強くなりたい…そう願うようになったのだ。
しかし、一方でそれとは違う、もっと拙者にとって重要な理由が、見出せそうな気がしているのだ。
…それが、まだ拙者には解らぬ。
拙者がこの旅の同行を申し出たのも…新たな旅の中で、それを見出す切欠でもつかめれば…と思ってな」

キバガミは眼を伏せる。

「…身勝手な理由であろう?
拙者には…お主ほど立派な理由などもっては居らんのだよ」
「そんなことない!
そんなこと…ないよ。だって」

つぐみは泣きそうな表情のままキバガミの正面に立ち、その手を取って握る。

「キバガミさんの眼は、私達を見るときとても優しい眼をしてるよ。
私達の事を、ずっと見守ってくれてたよ。
…でも…それはきっと私達ばかりに向けられたものじゃないって…もっと広い世界を見てるんだって、そう思うんだ…!」


キバガミは眼を見開く。
その少女の言葉は…彼の脳裏にある、重く閉ざされた何かにヒビを入れていくのを、彼は感じていた。

ずっと彼が心に秘めていたその答えが、少しずつ光明として差し込み、はっきりとした形を成していく。


彼はおもむろに立ち上がる。
静かに納刀し、そして、太刀を振るうと…次の瞬間、刃が走った先の大岩が真っ二つに切り裂かれた
しかし、その手前に生えた樹は、変わらぬ姿でそこに立っていた。


「そうか…そう言うことだったのか。
拙者が護るべき者は、力を振るう理由は、こんなにもすぐ近くにあったではないか…!

神技とも言えるその一撃を繰り出し、彼は何処か後悔の色を浮かべる表情でつぐみへと振り返る。

「そんな大それたことを考えることもない。
拙者は…もうこれほど多くの出会いを経て来たではないか…!
…もう少し早く、それに気づいていれば…ヤマメ殿やメリーをあんな目にあわさずに済んだ…!!」
「キバガミさん…」
「あいつらなら多分問題はねえよ」

不意に、聞き覚えのある…ここにはいないはずの声。
その声の方を見やると、そこに一人の少女が姿を現した。








輝夜「で、B19Fなんだけど…ここはもうワープマップみたいな感じで、ほぼ抜け道は存在しないわ。
  でも大体道なりにはなってるし、糸で街に戻りながら少しずつ踏破していくしかないわね」
藍「ふむ…だとすれば、フロアジャンプがないと踏破したら行き来するのも大変だな…」
輝夜「一応、B20Fの下り階段付近に、上り階段のある区画近くへワープできるワープゾーンがあるわ。
  下り側から解禁すれば、上り側からも解禁するけど…フロアジャンプがあるとあまり意味はないわねこれ」
藍「本当に何故設定したし」
輝夜「トマソンって奴かしらね。
  因みに無印ではこのフロア、B17Fと同じ抜け道エリアだったけど…明らかにワープしてるとしか思えない抜け道も多数存在して多くのマッパー系ボウケンシャを混乱のズンドコに叩き落としたらしいわ。
  それと、このフロアには固有種っぽい雑魚が二種類いるわ。SQ4ではFOEだったのがまさかの格下げとなったデスマンティスと、B18Fに出現したピクシーの強化版アークピクシーね」
藍「FOEグラの雑魚は雑魚でもロクでもないとか諏訪子が言ってた気がするなあ」
輝夜「まあ、攻撃力も全てを狩る影より高い挙句、力溜めから高命中の列斬攻撃仕掛けてくるからねえ。
  カマキリの大鎌斬が可愛く見えるレベルよ。
  あとアークピクシーはメデューサツリーと同じ石化攻撃を仕掛けてくるから注意が必要ね。後列にいる挙句属性攻撃が全く効かないけど、ガンナーの銃技、レンジャーの弓技、ロンスラは問題なく通るから速攻で片付けるといいわ。
  速攻で前衛の連中を片づけるのも有効よ。うろたえて何もしてこなくなったり、逃げていくから」
藍「ピクシーってようは妖精だろう?
 この辺り、やってる事は基本的な幻想郷の妖精と一緒だな」
輝夜「イタズラがhageの直行ルートにつながるかどうかの違いはあるけどね」








♪BGM 「情景 赤と黒」♪


カエルを連想させる独特な市女傘を被ったその姿は、何故か途轍もない殺気を彼女らに向けている。

「諏訪子殿!?
お主、何故ここへ」
「つぐみの言葉を聞いてるなら察しはつくと思うがな。
幻想郷で今起きてる異変で、確かに大多数の強力な神妖が力を喪ってやがる。
…一部の例外を除いてな」

その手が開かれると、禍々しい気が周囲へと発散される。
強大な祟りのプレッシャーが、ふたりを襲う。

「かごめの奴が随分心配してたんだ。
つぐみはきっと、あたしの知らんところで何かとんでもねえ事を仕出かそうとしてるんじゃないか、ってな。
…あいつのそういうカンは、本当に気味が悪いくらい良く当たる…」

そして、険しい表情と刺すような視線をつぐみに向ける諏訪子。

「つぐみ、あんた自分の魔装がどんな力を持ってるのか、知らねえわけじゃねえだろ。
籠目鳥の最大解放を使えば、確かにさとりの力は取り戻せるかも知れん…確かにいいアイディアだと思うよ、その反動であんたが消えちまうかもしれない事を除けばな!
「なんだと!?」
「キバガミよ、お前さんは知らなかったなそいつの力の事を。
…つぐみの力は、博麗霊夢とまったく一緒…「ありとあらゆる束縛から解き放たれる程度の能力」だ。
本来は自分自身にしか作用しないものだが、つぐみの場合魔装最大解放によって、それを指定した誰かにも適用できるんだ…ところが、そいつは度を過ぎると、反動で「自分自身という概念」からも解き放たれちまう。
異変の所為で「力が反転させられた」とはいえ、さとりの力は本来八雲紫にも匹敵するだろう強大な力だ。そんなものに干渉したら…あとは言わなくても解るだろ?」
「つぐみ、お主まさか…!」

指摘を受けたつぐみは目を伏せる。
その態度からも、諏訪子の言う通りの事をつぐみがやろうとしていた事をキバガミも理解した。

悪態を吐く諏訪子。

「本当に、腹立つくらいよく似た母娘(おやこ)だよお前ら。
…だからこそだ、お前をここで消えさせるわけにはいかねえよ。
つぐみ、お前はすぐに元の世界に戻るんだ。あとの事は、かごめと私達でなんとかする」
「嫌ッ!!
私もう、そんなの嫌だよ!
だって、だってお母さんだって…!!」
「…あの馬鹿一人じゃ解んねえけどさ。
私やリリカ、ポエットの力まで使えばどうにかなるかもしれねえ。
…気づいてなかったか? あいつらもあいつらで、失った力…幻想郷で付喪神共がそうなっちまったように、自分の魔装を暴れさせないよう封印してるのの埋め合わせを得るためにこの世界へ来てるんだ。特にルーミアなんて、実質自分本来の力をまるっきり失くしたも同然だからな。
解ったらさっさと言う通りにしろ…だが」


♪BGM 「戦乱 吹き荒ぶ熱風の果て」(SQ4)♪


「従わねえなら力づくで黙らせる!!!」

諏訪子の解き放つ気が、暴風と化して二人を襲う。
風が鎖と化して、つぐみを束縛しようとしたそのとき、キバガミは天羽々斬の刃を抜き放ってそれを受け止めた!

「…キバガミ、あんたどういうつもりだ?
あんたは見た目よりずっと聡い。私の言葉を聞いてないわけじゃねえだろう!?」
「確かに、あなたの仰られる通りだ。
だが…目指すものが同じであれば、何故共に手を取り合い事を成そうと考えぬ!
母娘力を合わせれば、どちらもその身を犠牲にせずとも、皆生き残る可能性だってある筈だ!!

「それができるようなら最初からこんなことするか!
つーか邪魔するんだったらてめえもついでに送り返す! 祟れ、土着神“洩矢神”!!」

大地から、蔦とも蛇ともつかぬ、緑の燐光を放つ気がキバガミの体躯に絡みつく。
彼は一瞬でその動きを封じられてしまった。

諏訪子はさらに風を纏ってつぐみとの間合いを詰める。

「つぐみ!」

もがきながらもキバガミは叫ぶ。
うつ向いていたつぐみが顔を上げた時、その青い瞳に強い光を宿していた。


彼女はブローチを掲げる。

「無駄な事は止めろ!
小槌の力の影響で力を喪ったそれになんのご利益がある!!
大人しく寝てやがれえええええええッ!!!」
「嫌…もう私の知らないところで、お母さんが傷ついて悲しんでる姿を見るのは嫌なの!!
私が何もしてあげられないのはもう嫌なの!!

お願い…応えて、籠目鳥!!」

その想いに応えるかのように、ブローチが光を放つ。
その光は、つぐみの腰につけられたホルダーの迅雷銃へと結びつき…その手の中で一つの形を成していく!

キバガミの脳裏に…自分が初めて、穣子たちと出会ったころの記憶が過る。
あの日、自分に力を認めさせるべく、果敢に立ち向かってきたほむらがやってのけた事を、つぐみが今成そうとしていることを、彼は理解した。


大口径のマグナムをベースに、シリンダー部に空色の装甲を纏う無骨ながらも整ったフォルムの装飾銃がつぐみの手の中に顕現する。
そして銃身から展開される虹色の翼が、盾となってその暴風の突進を受け止めている…!


「なん…だと…!?」
「…解る…解ったよ…!
今のこの力なら、きっとできる!」
「寝言を!!」

諏訪子は再度、足元の大地を蹴りすぐに風を集束させる。
しかし、それよりも早くつぐみの銃は、より強大な風の気を巻き込んでいく光景に諏訪子は驚愕した。

籠目鳥(この子)の新しい力は「全ての“流れ”を支配する程度の能力」。
諏訪子さん、勝負あったよ。あなたが呼んだ風をあなた自身が受ければ、どうなるか」

つぐみは何処か悪戯っぽく笑い、途轍もない魔力を集束した銃口を諏訪子の眉間に突きつける。
しばらく、渋い顔でつぐみとその銃口を交互に見ていた諏訪子だったが…。

「…けっ、勝手にしろい。
親子揃って本当に滅茶苦茶でしかも自分を曲げねえ頑固者と来てやがる。もういい加減付き合いきれねえよ」

不意にすべての気を散らし、不機嫌そうな表情でぷいっとそっぽを向いて歩きだす。
そして、去り際に。


その力、多分あんたが思ってるよりずっと汎用性が高いぞ。
…誰ひとりも犠牲にしないで、あのスキマを助けることが…ひょっとしたらそいつで出来るかも知れないな。

かごめに会ったら伝えといてやるよ」


そしてひらひらと手を振りながら…ふたりをその場に残して枯レ森の奥へと、祟神の少女は去っていく…。








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藍「んで、つぐみガンナーに鞍替えですか」
輝夜「この辺は当初から予定あったらしいじゃない。
  フレドリカとサイモン(メディック)の能力成長グラフってよく似てるわよ。
  前者が少しSTRとVIT高くて、後者がTPとTEC高めくらいで」
藍「懸念材料があるとすれば、ここで回復役抜いてリカバリー利くのかどうかってところなんだが」
輝夜「なんかその辺ロクでもない事を狐野郎は考えてるらしいとも耳にしたわね。
  嫌な予感しかしないけど、その辺次に回す事になるかしら。
  とりあえず今回はこの辺りね」


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